落選した候補者はいくつもの女性問題があったのですね。

◆けんたのまっすぐ便◆ Vol.159 2022年7月13日発行

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栗田 要様

 

夏真っ只中で、連日暑い日が続きます。皆さんは如何お過ごしでしょうか。

暑い夏の中を、第26回参議院選挙が行われました。

全国的には、自民党が63議席を得て大勝し、公明党の13議席と合わせると76議席と、

改選議席の過半数である63議席を大きく上回る結果となりました。

また、憲法改正に前向きな日本維新の会と国民民主党を加えると、いわゆる改憲勢力は95

議席となり、非改選を含めると179議席。

参議院での憲法改正の国会発議に必要な3分の2にあたる166議席を上回る結果となって

います。

参議院選挙を受けた岸田総理の記者会見でも、なるべく早い段階で憲法改正の発議が出来

るようにするとのコメントがありました。

憲法改正実現を掲げながら志半ばで凶弾に倒れた安倍元総理の思いも胸に入れながら、

いよいよ環境が整った中で、多くの皆さんの理解を得つつ丁寧に、しかし、着実に進めて

行きたいものです

 

32ある全国の一人区においては、28勝4敗。自民党圧勝の中、青森、山形、長野、沖縄

の4県のみが野党に議席を預ける結果となりました。

残念ながら4県の中に我が長野県が入ってしまった事に責任を感じます

 

今回の参議院選挙に際しては、昨年の衆議院選挙において、長野県内5選挙区中4選挙区

で自民党が勝利するという結果を受けて、自民党長野県連も必勝態勢を目指し挑んでいま

した。

昨年末から、各界の代表が選任された候補者選考委員会が非公式会議で立ち上げられ、何

回かの議論の末、公募を行い、3名の応募者の中から投票によって松山三四六候補が選任

されました。

自民党長野県連は、自民党大会に間に合わせるとして選考過程を急いでいたにも関わら

ず、文春記事が公表され女性問題が取り上げられたため、党本部公認を慎重に行うとして

遅らされました。

その間、公表された問題については誤解であり、他にこうした女性問題は存在しないと県

連幹部が本人に確認をして、党本部の公認が降りる事となりました。

 

私は、自民党長野県連副会長であり、長野1区選対本部長となって挑む事となり、1区内

の自民党会派に所属する長野県議会議員の皆さんとも相談の上、正式な手続きを経て公認

決定した候補者を全力で支援すると決めました。

権堂周辺では、なお様々な噂があって、経済界などの反発も強く、当初立ち上がりの段階

では、大変に苦労致しました。

しかし、何回かの会議を経て、段々と理解を示す方が広がり、選挙戦に突入する前には、

経済4団体を始めとする各組織からの推薦を取り付ける事が出来ました。

 

候補者の演説も、当初は芸能人臭さが気になりましたが、日を追う毎に力強く、長野県の

将来へ貢献したいとの思いが伝わり、支持拡大が実感として進む様になっていました。

一部マスコミから現職と横一線まで追いついた、或いは、相手を追い抜いているという調

査まで出て来て上げ潮ムードに包まれていました。

こうした状況を受けて、自民党本部でも、6日萩生田経産大臣、7日麻生副総裁、8日安倍

元総理、9日岸田総理と終盤のテコ入れが決定をしました。

 

しかし、残念ながら7日に発行された週刊文春により新たな女性問題が発表され、

8日安倍元総理、9日岸田総理の長野入りが見送られるという事態に直面しました。

私の担当する長野1区では8日を担当していて、3千名動員を目標に市内各社や後援会の

皆さんへ既に呼掛けをしていただけに見送りの衝撃は大きなものとなりました。

その後は、党人としての責務から最後までやるべき事を全うすると取組みましたが、急速

に選挙戦自体が失速する状況になりました。

週刊誌に取り上げられた問題は、当事者の責任において誠実に対処するべき事でしょが、

自民党長野県連としては、終盤失速するような選挙戦を展開した責任、多くの人、

団体、組織を巻き込んで投票依頼を展開しながら招いた結果について、真摯に反省をしな

くてはなりません。

経済界を始めとして、ご協力頂いた組織団体、個人の皆さんから失った信頼をどう回復

するか、真剣に考える必要があると思っています。

勿論、私も県連副会長として、執行部の一翼を担っている者として責任があります。

誰かを非難するつもりではありません。

しかし、組織としてのけじめが必要だと思っています

 

改めて、全国的に自民党圧勝とされる中で、長野県区において結果を出せなかった事を、

長野1区選対本部長として、お詫び申し上げます。

そして、私を信じ、共に戦列に加わって頂き、お世話になった全ての皆さんに申し訳なく

謝罪致します。

長野県の自民党が受けた信用失墜の傷は深く深刻です。

信頼回復に向けて、地域の皆さんの声をお聞きしながら、地道に再建に向けて取組んで

参ります。

その上で、もう一度、自民党へのご期待を頂けるように精進して参りますので宜しくご指

導のほどお願い申し上げます。