「自分のことを忘れ他人のために心を寄せて尽くす思いとその実践にある」
小堀御門主
「自分のことを忘れ他人のために心を寄せて尽くす思いとその実践にある」と教えられ
今に至っています。
小堀門主との出会いは今から40年ほど前でした。
比叡山延暦寺に長野市や北信地区の中学生が修学旅行で行った頃からです。
そんな時に、学生に法話をして下さっていたのが小堀先生でした。年齢も近い事もあり
すっかり仲良くなりました。そのころの中学生も50代以上になっていますね。
覚えている皆さんもいらっしゃるのでは・・・
生徒さん達が延暦寺で法話のお礼に「大地讃頌」を全員で合唱され小堀先生が涙を
浮かべてくれていました。
その後、比叡山から宗務庁に移動されてから暫くお会いする事が無くなりましたが
天台宗座主も猊下になられた半田光淳(上田市常楽寺)さんのおつきをされている頃に
20年ほど前なになりますか・・比叡山でお会いする事が・・・小堀先生が私をこの人は
信州の人なんですよと猊下に紹介してくれました。
縁というものがあります。今の仕事で善光寺大勧進とのお付き合いしていると、小堀先生
の実の弟さんが副住職として来られました。大勧進に小堀門主が来るたびにお会いできる
縁が続いています。
最澄ゆかりの伝統行事「戸津説法」
天台宗の僧侶が法華経をわかりやすく説く伝統行事「戸津説法」が21日から大津市の
寺で始まりました。「戸津説法」は、天台宗を開いた最澄がびわ湖の浜で民衆に仏教の教
えを説いて以来、1200年余り続くとされる伝統行事で、毎年この時期に大津市の
東南寺で行われています。
天台宗の僧りょが最高位の天台座主につく前提となる重要な行事ともされていて、ことし
京都大原三千院、寂光院の門主小堀光實さんが説法師を務めました。
小堀さんは全国から集まったおよそ300人の僧りょや信徒を前に「戸津説法」や
「法華経」の歴史などを説明しました。
この中で、法華経の基本的な教えとして、「自分のことを忘れ他人のために心を寄せて
尽くす思いとその実践にある」などと紹介しました。
そのうえで、「人との出会いを喜びに変え、それを自分の生き方の支えにしていただく
のが法華経だと思う」などと説いていました。