いつまでも残したい自然の光ホタル・・・・アプリシエイション
蛍の乱舞までならなくても蛍の光はとても神秘的です。こんな小さな蛍も先祖が居たから命が繋がって
いまも見る事が出来ます。・・・・感謝です
ホタルの寿命は、卵から成虫になるまでに約1年かかります。成虫になってからは、
約2週間程度の寿命です。その間、光りながら飛び回るホタルを観察できます。
長野市内でもあちこち見るところがありますが、中心部の善光寺平用水・八幡山王堰や
長野市上野3丁目、昨日ワンちゃんの葬儀で行った信更町田野口などは有名です。
日本に生息する蛍の種類や特徴などについて、代表的な種であるゲンジボタル、ヘイケ
ボタル、ヒメボタルの3種類です
① ゲンジポタル
「ゲンジボタルは特に日本を代表する蛍といえる存在で、一般的に蛍といえばこの種類
を指しています。体長はオスが15mm、メスが18mm前後で、本州、四国、九州に分
布しています。体色は黒で、前胸背板に黒い十字形の紋がある赤斑(せきはん)を有し
ています。ゲンジボタルの成虫は、東京では6月中旬から7月下旬にかけて飛び交い
ます。この間に交尾がなされ、メスは水辺のコケなどに卵を産みます。
孵化(ふか)した幼虫は水中に潜り、水深10~50cm程度の、ある程度の流れがある
水中で、主に淡水性巻貝のカワニナを餌(えさ)として成長します。ゲンジボタルの
養殖用として輸入されたコモチカワツボが各地に広まっており、これを食べる幼虫が
観察されています。幼虫は翌年の4月中旬頃に岸へ上って土の中に潜り、蛹(さな
ぎ)になります。約50日間を経たのち、羽化します。
ゲンジボタルの発光で最も興味深いのは、活動最盛期のオスに顕著にみられる、同調し
たリズムで光る集団同期明滅です。オスのホタルは光りながら飛び回り、川辺の草に
いるメスを探します。その際にオスが発する光の明滅周期が、近年の研究で西日本と
東日本とで相当に異なることがわかってきました。いちど光ってから次に光るまでの
平均時間は西日本型が約2秒、東日本が約4秒、中部の一部では中間型の3秒の周期と
いわれています」
② ヘイケボタル
「ヘイケボタルの体長はオスが8mm、メスが10mm前後。体色は黒で、前胸背板の
赤斑に黒くて太い縦条(じゅうじょう=縦方向の縞模様)があります。分布エリアは
広く、南西諸島を除く日本全域に加えて、千島列島やサハリン(樺太)、朝鮮半島から
中国東北部、東シベリアに及びます。ヘイケボタルの幼虫は、里山の流れがとても穏や
かな小川や湿地、水田などに生息しています。もともと陸生で、幼虫が湿地から水中へ
と生活場所を変化させたと考えられていますが、その時期はわかっていません。
幼虫の餌は地域によって特性が違い、カワニナやタニシのほか、場所によっては死んだ
オタマジャクシやドジョウ、サワガニやイトミミズ、ツリガネムシなども食べます。
ヘイケボタルの一生は、基本的にゲンジボタルと同じですが、畦(あぜ)の斜表面と
いう不安定な環境で蛹化(ようか)するため、上陸から羽化までの期間が約20日間と
ゲンジボタルに比べて短くなっています。
ヘイケボタルは水田の宅地化で生息場所が失われている他、耕作放棄などによって湿地
化した生息場所も、いずれは乾燥して陸地化する可能性がありますので、ゲンジボタル
よりも早く絶滅してしまうかもしれません」
③ ヒメボタル
「ヒメボタルは本州、四国、九州の海抜数メートルから標高1,700mまで分布して
おり、人里離れた山奥だけでなく、市街地近くの林に生息している地域もあります。
体色は黒で前胸部には赤斑と、黒褐色の半円形があります。赤斑の形は地域ごと、
同じ地域でも個体により異なっている場合があります。幼虫も陸上で生活する陸生
です。