お釈迦様と観音様を同様に思っている方が・・・アプリシエイション
お釈迦さまは仏教の祖であり実存していましたが、観音様は人間がつくりだした
ものです。観音様は六観音がおります。
人が人を殺す・・・畜生以下の愚かさ
六観音とは、聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・准胝観音(天台宗では不空羂索
観音とされますが、宗派による区別はさほど厳密ではなかったようです)・如意輪観音と
いう六つの観音菩薩の総称です。六観音信仰は、平安時代半ばごろより盛んになり、記録
から数多くの像が造られたことがわかります
観音菩薩の種類
観音菩薩のさまざまな姿の中でも特に有名な六観音は、
- 地獄界:聖(しょう)観音(かんのん)……スタンダードな観音菩薩
- 餓鬼界:千手観音(せんじゅかんのん)……絶大な力を持つ観音菩薩
- 畜生界:馬頭(ばず)観音(かんのん)……怒り顔の観音菩薩
- 修羅界:十一面観音……あらゆる方角が見える観音菩薩
- 人間界:不空羂索観音……羂索という投げ縄で苦しむ人を救う観音菩薩
- 天上界:如意輪観音……思い通りの宝を出し、煩悩を破する説法をする観音菩薩
3.畜生界・・・・
よく悔しいときに、「ちくしょう」とか、「こんちくしょう」と言います。
道徳的に悪い行いをする人をののしるときに「犬畜生」と使われ、あまりいい言葉としては使われません
畜生の語源は、もともと仏教の畜生(ちくしょう)です。
うっすら動物のことだとは分かると思いますが、それだけではありません。
畜生は一体どんな世界で、どんなことをすると畜生に生まれるのでしょうか?
畜生
ちくしょう[s:tiryañc, tiryag-yoni]
サンスクリット語は鳥獣虫魚などあらゆる動物を意味する。
<傍生(ぼうしょう)>とも直訳された。
漢語の<畜生>は家畜のことで、『管子』禁蔵、『韓非子』解老などに用例がある。
仏教では前世の悪行の報いで、動物に生まれ変わると考える。
その動物の境涯を<畜生道>といい、六道の一つ。
人間に残害され、互いに殺傷しあう苦を受けるという。
畜生の種類
畜生とは、仏教で、私たちが生まれ変わりを繰り返す、
六つの迷いの世界、「」の一つで、
「畜生道(ちくしょうどう)」とも
「畜生界(ちくしょうかい)」ともいわれます。
畜生道は、地獄道、餓鬼道(がきどう)と合わせて、三悪趣(さんあくしゅ)とか三悪道といわれたり、
餓鬼道と畜生道を合わせて鬼畜(きちく)といわれます。
(今日使われる鬼畜の意味と異なります。)
畜生のもともとの生活環境は海ですが、
そこから人間界や天上界の間に出てきて一緒に生きています。
畜生の数は『』によれば34億種類もありますが、
現時点で人間に発見されているのは100万種程度です。
これは現在、毎年1万種類以上の新種が発見されています。
種類は、鳥や獣、蛇、魚のような動物だけでなく、
虫もいますが、虫は極めて数が多く、半分以上は虫です。
ゲジゲジや、土の中に住む虫に生まれれば、
真っ暗闇の中で生まれ、闇の中で死んでいきます。
ノミやシラミに生まれると、人間の身体で生まれ、
人間の身体で死んでいきます。
どんな行いによって畜生道に生まれるの?
どんな行いによって畜生道に生まれるのかというと、
愚痴(ぐち)の心です。
また、恥知らずな者も畜生に生まれます。
実際、お釈迦様の『涅槃経(ねはんぎょう)』には、このように説かれています。
慚(ざん)は人に恥ず、愧(き)は天に恥ず、これを慚愧(ざんき)と名づく、
無慚愧(むざんき)は名づけて人とせず。名づけて畜生とす。
(漢文:慚者羞人 愧者羞天 是名慚愧 無慚愧者 不名爲人 名爲畜生)
また、八宗の祖師といわれ、あらゆる宗派から尊敬されているの『大智度論(だいちどろん)』には、
こう説かれています。
恩を知るはこれ大悲の本なり、善業を開く初門なり。
恩を知らざる人は畜生よりも甚だし。
(漢文:知恩者是大悲之本 開善業初門 不知恩人甚於畜生)
渋谷駅で10年間、亡くなった飼い主の教授を待ち続けた
「忠犬ハチ公」までいかなくても
犬は3日飼えば恩を忘れないと言われるのに、
恩知らずな人は、畜生よりもお粗末だ、ということです。