小さなトンボたちも命を繋いでいく季節になってきます・・・・アプリシエイション

.jpgウスバキトンボ

 

いろいろな場面で「アカトンボ」と言われながら、実はアカトンボではないトンボがいます。

よくまちがえられるのが、ウスバキトンボとショウジョウトンボです

ウスバキトンボは9月の中ごろ、運動場等を群れて飛んでいたりするトンボです。

麦わら色で、同じところをひらひらと飛んでいます。
ショウジョウトンボは初夏から夏にかけて、ため池や学校のビオトープで見られる真っ赤なトンボです。

これらはよくアカトンボといわれますが、正しくはアカトンボではありません。

では、アカトンボとはどんなトンボでしょう。実はアカトンボという名前がついた種のトンボはいません。

アカトンボというのは、あるよく似たグループ(分類学的には「属(ぞく)」というグループ)につけられた名前です。

ただ、そのグループの名前も正しくはアカネ属といいます。最近はこれをアカトンボ属と呼ぼうという考えをもつ人もあります。

日本ではこのアカネ属に属するトンボは21種類記録されています。そのうち、北の方に

しか見られないものが3種類いて、また晩秋に大陸から海を越えて飛んでくると考えられ

ているものが3種類います。残りの15種類がよく見られます。
アカトンボはその名の通り、体が赤くなるものが多いですが、一部のアカトンボは体が赤くなりません。

アカトンボは秋のトンボとして知られていますが、実は夏にはもうすがたを現しています。

夏の間は林の中などにもぐり込んで、ひっそりと生活しています。体の色も赤くならず、

黄色いままです。そして秋が近づくと、しだいに体が赤くなって、一人前のアカトンボに

なります。

さて、トンボの寿命ですが・・・・
卵の期間:約4ヵ月

の約9ヶ月だから成虫として大空を気持ち良く飛べる期間は約3ヵ月ほどなんですね。

ただこの数字も全うできるのは超少数。ほとんどが鳥などの天敵に食べられたりして

寿命が尽きてしまうようですよ。

異常気象が続くと、トンボたちも命の繋ぎ方が変わってくるでしょうか・・・