いつまでも残したい森の緑と、あの子の想い出
いつまでも残したいブナ林(飯山市鍋倉山)
5月20日は森林の日・・・
国土面積に占める森林面積の割合を「森林率」というが、日本の森林率は約66%で、
国土の約3分の2が森林です。
日本に生まれ住んでいるとこの緑の森林が見える事はあたりまえですが・・・
20数年前にNGO緑化ネットワ-ク(本部横浜)の理事に迎えられました。
それは、見渡す限りの砂漠・・・砂漠と言っても以前は草原であったホルチン草原でした。
そこが人為的な原因により砂漠化が進んでいってホルチン沙地と呼ばれるようになりました。
初めてその地を訪ねた時、見える範囲は全て砂地でした。そこに日本のNGO
団体のいくつかが現地の人たちと一緒になり植林をすると言う計画でした。
そこは中華人民共和国内蒙古地区です。ここに住む蒙古人が山羊を飼う事からこの砂漠
が始まったのです。山羊は根こそぎ食べてしまう事から草が生えなくなると、次々と場所
を移動していきました。この山羊で生計を立てていた民族、そしてそのカシミヤを多くの
日本人が買い求めたのです。人為的な原因です。
春先に日本を覆ってくる黄砂はまさにこの沙地の砂なのです。当時は日本の大手企業も
寄付金を拠出してくれたり、社員を現地に植林作業のために派遣などを積極的に協力して
くれていました。それを見ていた中国本土の企業も自国の為にと言う意識向上が見えて
緑化ネットワ-クが目指していた、ネットワ-クで緑の再生が進みました。
現在は日本人スタッフが現地に居なくても、現地の人たちが活躍して、中国本土から来る
緑化隊を編成して迎え入れています。20余年たって随分と大きな森になっています。
長野県からは長野放送が現地に森の一角を作ってくれました。
日本は森林を減らすことが無いように伐採したら植林するという定義で森林面積は減少
していません。いつまでも美しい森林を残していけるのでしょう。