ペットロスになる事は異常ではありません…アプリシエイション

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今日は気温も安定した一日になりました。昨年11月から正月を除き葬儀がずっと

続いてきましたがアプリシエイションはひさしぶりに友引でもあり泪の日に

なりませんでした。みんな元気な一日だったのでしょうね。

朝から今月、ご家族様に待っている子達に役立たせていただきますねとお預かりして

いた遺品(餌・シ-ツ・ゲ-ジ等)を動物愛護会に届けさせていただきました。

入口に柴犬君にじっと私を見つめています・・・静かなおとなしい子、優しい里親さんに

迎えられるといいねと声をかけながら・・・・

ふと空には優しい雲が浮いていました。

 

 

ペットを失うと悲哀感や抑うつ気分、別離の不安に加えて、感情や感覚が鈍くなったり

申し訳なさや無常観、何か悪い事をした報いを受けている罪業感を強くしたり、後悔や

自責の念にとらわれたりします。

「あの子を見捨てた」という心理と「あの子に見捨てられた」という心理が交錯する事

もあります。また、愛するペットに向けていた情緒的エネルギ-が怒りに転化され

敵対心が生まれ他人を非難したくなり、治療した獣医師や家族、友人などと関係がこじれる

原因になる事もあります。

これらの心理状態に、老齢期・終末期のペットの介護疲労が重なり、虚脱感や疲労感が続い

たり、不眠や食欲不振を起こしたりすることもまれではありません。

これらは喪失の衝撃から身を守り、心理的バランスを取り戻すための適応的反応です。

従って症状が現れたからといって、直ちに異常とはいえません。

大切な愛着対象を亡くして落ち込むのは極めて正常な反応であり病気というわけではないのです。

悲嘆にくれる事は、むしろ繊細で豊かな感性の持ち主なのです。だから多くは治療の必要

も無く個人差はありますが、いずれは回復に向かいます。

この状態を「ペットロス」と呼ばれ、大切なペットを亡くした人々の深い苦しみによる激しい

落ち込みを表す言葉として日本でも定着してきています。

 

少しでもペットロスの状態を軽くするためにもその時に動転しない為老齢期・終末期を

迎えているペットを飼われている家族は

獣医師を決めておくこと(夜間でも連絡が出来て診てくれる)や亡くなった時に遺体を

どうするのか(土葬か火葬か)を決めておくことが必要だと思われます。

火葬の場合でも数ある業者の中で知人等から情報をとって事前にその業者に電話して

その時どうすれば良いか情報をとっておくことで安心がうまれます。