下を向いて咲いてくれるソメイヨシノが優しく・・・・アプリシエイション

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北信地区に一気に桜の花の見ごろになってきました。

櫻は下から見上げて見る花・・花は下を向いて咲いているからです。

唐の時代にヒマラヤ山脈から伝来したそうですが・・・最近に植栽されている桜は公園や

学校の校庭など多いのですが、昔からある古木の桜は、寺院や墓地に多く見られます。

昔は人の火葬場というのは、各部落ごとにありました。そこに桜の植栽をしたものが

今でも花を咲かせています。神社に多いのも大昔は墓地としていたからでしょう。

大昔、桜の木の近くに土葬をした歴史があり、それから桜の周辺が墓地として使用されて

いったという説があります。なぜ松や杉ではなく、桜なのか。桜は、四季のなかでも春の

短い期間だけ咲き、散っていきます。有限な命の儚さを桜はまさに表現しており、鮮やか

に満開の花を開き、潔く散っていく姿は日本人の美徳と一致していたのかもしれません。

遠くからでもわかるように葬った場所の目印だったのでしょう・・

 

今始まっている、桜の起源は中国・韓国そして日本の論争

広東省の地元紙、南方都市報(電子版)によると、中国桜花産業協会の何宗儒会長は

3月末、広州市で開いた記者会見で「桜の真の発祥地は中国だ。日本の権威ある桜の

専門書も、それを証明している」と述べ、桜の起源について「日韓両国とも資格がない」

と主張した。

何会長が中国起源説の根拠としているのは、1975年に日本で出版された桜の専門書

「桜大鑑」。その中に、「桜の原産地は中国で、日本の桜は中国のヒマラヤ山脈から伝来

した。その時期は唐の時代だった」との記述があるという。

中国植物学会植物園分会の張佐双理事が同紙に語ったところでは、桜の野生種は世界中で

約150種存在し、そのうち50種以上が中国で確認されている。サクラ属の野生祖先種

約40種のうち、33種が中国原産だという。

何会長は日韓の論争への参戦の理由について、「日韓と争いたいのではなく、事実を述べ

る必要がある。多くの歴史資料が、桜の起源が中国にあると示している。中国人として、

この歴史をより多くの人々に知らせる責任がある」と述べている。

ただ、歴史認識で韓国と対日共闘姿勢を取っている中国にあって、桜論争については様子

が違う。韓国メディアは「ソメイヨシノの原産地は韓国済州島であり、花見も韓国の文化

だ」とうそぶいているが、何会長は「簡単に言うと、桜は中国を起源とし、日本で大々的

に広まった。韓国は何の関係もない」と韓国の主張を一蹴している。中国としては、ソフ

トパワーとしての日本の桜文化を、ある程度認めているようだ。在上海日本総領事館の統

計によると、3月に中国人に発給した観光ビザは過去最多の14万6千件。買い物に加

え、「花見」をするために日本を訪れているとみられている。

中国にも桜の名所はある。たとえば北京市内の玉淵潭公園。北京市観光局によると、

約140ヘクタールの敷地の一部に設けられた25ヘクタールの「桜園」には、ソメイヨ

シノや山桜、八重桜など約2千本の桜が植えられている。清明節の5日、同公園は散りゆ

く桜を愛でる市民でごった返していた。

同公園の桜は「1973年の春、北海道の山のふもとに植えられてあった180の桜が

日中友好の記念として中国に贈られた」のだという。近年の中国での桜人気は、いわば

日本から逆輸入されたもの。ネット上に掲載された青森県弘前市の桜の写真に「絶対に一

度は行ってみたい」との声が挙がるように、中国人観光客にとって日本の桜は憧れとなっ

ている。