涅槃図のお話をお聞きしながら送られました・・・・アプリシエイション

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涅槃図・・・2月15日、お釈迦様が入滅された日に涅槃図を掲げて法会が行われ

ました。そこには52種類の動物が描かれています。しかし猫は描かれていません。

 

長野市稲里町1丁目に朝、お邪魔しました。

茶トラの「ケンタちゃん」は、14歳になる男の子でした。長野市保健所で出会いました。

ご担当の方から、2匹一緒に譲渡してくださいと依頼され、当時の事ですから連れて

帰っていただけないとこの子は・・・・それを言われたら連れて帰るしか無かったと・・・

個人で保護猫や飼養できなくなった子達を預かって命を繋げていただいている御家族様・・

ご自宅で準備をしていると職場から御主人さまも時間にはお越しいただき・・・この子は

御主人には絶対に触らせてくれなくて・・・今回初めて撫でてあげれたと・・(自然死・リピ-タ-様)

 

釈迦は4本の沙羅双樹の下で、頭を北にし、西を向き、右脇を下にした姿で横

たわっている。死者を北枕で寝かせたり、生者が北枕で眠ることを嫌うのはこのため

である。

そして更に涅槃図で伝わっているお話が・・・

涅槃図には多くの動物が描かれていて、その数は52種類に上るといいます。

しかし、多くの涅槃図には「猫」が描かれていません。なぜ涅槃図に猫が描か

れないのでしょうか。

涅槃図に猫が描かれない理由として、代表的な言い伝えがありますのでここに

ご紹介します。まず前提として、沙羅双樹にかかっている「袋」=「薬袋」と

してお話します。

すでに摩耶夫人の絵解きで紹介しましたが、摩耶夫人は天界から不老長寿の

「薬袋」を持参しましたが、その薬袋は沙羅双樹の枝に引っかかってしまい、

お釈迦様に届きませんでした。

それを見た一匹のネズミがするすると沙羅の木に登り、なんとか枝をかみ切ら

んとかじり始めました。しかし、それを見た猫がネズミを追い払ってしまい、

結局薬袋は届くことなくお釈迦様はお亡くなりになってしまいました。

このことから、猫は涅槃図に描かれなくなったといいます。他にも、猫は仏教

に対する信仰心がなかったから猫は死者の肉体を持ち去り食べてしまうから

など、江戸期を通じて「猫=悪性」説が広く信じられていたといいます。

当時、お葬式の場に猫が近寄ることは不吉とされていました。

しかし猫=悪性説は近世に入ってからの俗説であり明確な根拠はありません。

 

 

ご家族様から忘れていたお話を改めてお聞きしたのが涅槃図に何故猫が描かれていないか

の話・・・ご家族様にそんな話をしてくれたのが、善光寺白蓮坊のご住職(画家)でした。

そこへは、御家族様の所から猫ちゃんが嫁いでるそうでトラ模様がしっかりと描かれたご朱印でした。1000.jpg